ソルナの部屋

Project Tについて記事を書いていこうと

第3話 私の世界に映る"モノ"

 ※注:これは昔はてなダイアリーで書いたやつの新しいバージョンとその続きです





私はミデル・エカルラート

紅月の城に住む普通の悪魔だ

真実が見える程度の能力を持つ

私には姉が居る しかもふたりも

私は姉と能力が少し違う

 私だけ「見える」なのだ

つまり能力を自由自在に使えない

見たい時に見えなくて どうでもいい時に見えなくて

結局あまり使わない(使えない)のだ


ある日

食料を探しに遠出している時妖精を見た(ちなみに森に来ている

脅したけど逃げて行かなかった

それどころか反撃してきた

妖精の癖になかなか強い

ありとあらゆる属性の魔法を使ってくる(私は華麗にかわす)

そして私の攻撃もその妖精が華麗にかわす

妖精にして魔法使いなのか

悪魔の分類だな

私もその妖精も魔力を使いきったようだ(私は帰る為に残しているだけだ)


気付いたらその妖精は居なくなっていた

名前ぐらい聞きたかった




なぜなら…




なぜなら…真実が見えたからだ

といってもほんの少しだが

真実が見えるなら名前もわかってもいいと思うのだが、そこが私の能力のいいトコだ

その真実とはその妖精は普通の妖精じゃない(だから悪魔の分類だ

その妖精が使う魔法の源は'全ての物'なのだ

簡単に世界を滅ぼせるだろう(私も出来るが



しかしあの妖精を見たことがあるような気がしてならない

攻撃された記憶はない(されれば覚えてる

お姉ちゃんに相談してみようかな


今度その妖精をみつけたらしっかり魔法の使い方を叩きこもう(もう既に使えているが

また会えたらね




あっ そうだ!! あの妖精は

よく家にくる魔法使いのそばに居た妖精だ

いつもその魔法使いの裏に隠れていて印象が薄かったのかな

その魔法使いは、なんて呼んでたっけ?

う~ん


ゴンッ

「いてて・・・」

何かとぶつかったようだ

「ごごめんなさい… 少し考え事をしてて…」

あっ先言われた ってあの妖精!?

「こちらこそ…ごめん…」

その妖精が立ち去ろうとした

「ちょっとまってー」

「えっ!?う うん」

「私ミデル。ミデル・エカルラート

 あなたは?」

「私はソルナテール… それだけですか?」

そういえばソルナって呼んでた

「それだけじゃあないんだけど 少し話しいいかな?」

「今日は…特に用事ないから…いいよ」

とは言ったものの…私家の人以外と話した事あんまりないんだな

何から話せば

「ミデルさん どうしたのですか?」

「よ妖精ごときに心配される悪魔じゃなーーーい」

「そ そうでした ごめんなさい」

まぁ謝らなくてもいいんだがな

「それで考え事て何だ?」

「話してもあまり意味がないと思いますが」

「協力出来る事なら協力するぞ」

「そうですね どう言えば良いのでしょうか」

!?

「私は本当に妖精なのでしょうか?」

そういう事か…私は知ってはいけない事を知ってしまったのかもしれないな

この能力のせいで…

「あ あの?」

「そうだな 悪魔の分類だ」

「悪魔なの!?」

「じょーだんだ あなたは妖精だよ

 私の能力がそう告げている」

「そうですね ありがとうございます」

「まーいいって事よ じゃあまたね」

「うん でも今度はいきなり攻撃しないでよねー」

「あはは」

そう言ってソルナとは別れた

"いつか思い出す日がくるから"

そう伝えたかった

でも伝えられなかった

私がソルナは今のままでもいいって、自ら解決してくれるって思ったから


「どこ行ってたの?ミデル」

「あっ エティムおねーちゃん ちょっと森まで行ってました って聞かなくてもわかるでしょ」

「今日はパーティだ 我らが神のね」

「そう言えばお目覚めになったのですね」








あの妖精"ソルナテール"は原子の妖精

遥か遠い昔から存在していていろんな事があった様だ

この事はソルナが思い出す日まで忘れておこう


もっといろいろお話ししてみたいなぁ